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ふたりの女王 メアリーとエリザベスのnanaのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

主演二人の女優好きなので観ました。「ふたりの女王」って邦題ですが原題の通りメアリー・スチュアートの物語が中心。

監督がかたるようにバットマンとジョーカー、ホームズとモリアーティのようにコインの裏表でお互いの存在が自分の人生にいつも関わっているのが上手く表現されてて、ラストの無常観が凄かったです。


脚本がハウス・オブ・カードのボー・ウィリモンなので血生臭い政治劇もふんだん。監督は元々舞台の人で多彩な人種を採用したり現代的な演出してるんですが史実との違いがノイズにも感じられて良かったり悪かったり。


シアーシャ・ローナンがやっぱりすごい女優で、レディバードとは全く別人の凛とした美しさと強さが見事。若くしてオファー受けて数年メアリー・スチュアートの勉強しまくったそうで納得でした。スコットランドの色々な言葉を交わしながら戦場に向かうシーンが一番好き。


マーゴットは損な役回りだけど少ない時間で存在感たっぷりで素晴らしい!2人の初対面は本当に本番まで顔を合わせなかったそうで、張り詰めた空気まで伝わって来ました。

男性がとにかく最低でジャック・ロウデンやジョー・アルウィンとか旬のイケメン俳優なのにみてて辛かった。実際はここまで酷かったと思いたくない…。

衣装がマーベルで活躍してる方なのでパッと見てキャラクターが伝わって来るし、2人とも見事に着こなしてて最高でした。エリザベスの母親知りたい方は「ブーリン家の姉妹」おすすめです!
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