羊が1匹

ふたりの女王 メアリーとエリザベスの羊が1匹のネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

また邦題詐欺映画に当たってしまった。エリザベスほとんど出てこないじゃん!と思いながら見て、後で原題を確認したらMary Queen of Scotsだって。メアリーとエリザベスの話ではなくメアリーが主人公の映画だった。

ドラマ「REIGN/クイーン・メアリー」も見てたのでどうしてもそっちと比較してしまう。
「ダーンリー卿との対立→ボスウェル伯との再婚→亡命→幽閉→処刑」の流れについて、ドラマでは(おそらく打ち切りという事情もあって)「幽閉→処刑」が一足飛びで終わっていたのだけど、この映画でもその部分が同じように一足飛びで終わっていて残念だった。メアリーの息子ジェームズがイングランド王の後継者になることでメアリーは継承権を放棄するけど、それなのにどうしてエリザベスの暗殺に加担したの?と、あの和解の手紙とその後のメアリーの行動がどうしても繋がらなくてモヤモヤする。なんでそこの一足飛び感を同じにしてしまったんだろう。ドラマと映画で違うのはメアリーとエリザベスが秘密の会談をもつ場面があることくらい?
ドラマと映画は別の作品だし、リッツォやボスウェル伯の描き方などドラマと違う部分はもちろんあるけれど、類似作品との大きな違いがあるわけではない。改めてこの映画を製作した意味がよく分からなかった。
ドラマを見ずにこの映画を見たら面白いのかもしれないけど、それでもモヤモヤする場所は同じなんじゃないかなと思う。

でもドラマでは不幸な目にあいまくってたメアリーの侍女たちが映画ではみんな一緒にスコットランドに帰ってきてて嬉しかった。
羊が1匹

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