mai

おかえり、ブルゴーニュへのmaiのレビュー・感想・評価

おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)
3.9
ロケーションも最高な上に、リアルな心の通わせが凄く良かったです。

劇的な展開こそないけれど、三兄弟がそれぞれの立場でそれぞれに悩み葛藤する…無理にハッピー感あふれる結末を用意することなく、これからがスタートなんだなと思わせてくれるラストがすごく良かったです。
各々が新しいスタートラインにたてた…みたいな。
そして、出てくる人それぞれに良いところも悪いところもあって、それを隠したり強調したりすることもないのがいいです。
妹のジュリエットはワイン造り手としての強さを獲得していって、最後の剣幕は圧倒されたし、それに対する男性陣の反応が面白いです。笑
そして、弟は顔色伺いをやめて自分のやりたいことを。兄はちゃんと家族と向き合って(ここでいう家族は、妻と息子でもあり、わだかまりの残るまま別れた父でもあり…)。それぞれの悩みが別の分野だというのがキーでもあり、それが最終的には家族の悩みとして共有されているのも家族愛に溢れてて良かったです。

一昨年?に観たいと思いつつ、予定合わずで見れなかったので、Amazonの100円レンタルで見つけた時は思い出したと共に、これは観なきゃ!と思いました。
フランスの人らしく、謎の切れやすさとスッキリとした性格が本当に心地よいです。そして、なんといってもロケーションが素晴らしすぎる…憧れます。
mai

mai