kei

この世界の(さらにいくつもの)片隅にのkeiのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

2020/1/27追記
この映画はADHDの映画だと気がついたのでその考察

すずさんはADHD
前頭葉が弱いからぼーっとしてたりおっちょこちょいだったり馬鹿だと良く言われたり好きな事してる間は周りが見えなくなるぐらい熱中する(絵を描いてるとき)
そのため周りとの違いに自分でもなんだか分からない違和感を覚えて孤立していく

ただ前頭葉以外は人並みかそれ以上に動いているから周りのイライラとか自分の居場所の無さとか境遇の理不尽とかをちゃんと理解して感じててストレスでハゲが出来る

前半まではその理不尽に対する怒りを周作さんに感じていて防空壕で理不尽を与えてきた相手とイチャコラしてる自分にどうすればいいかわからない戸惑いがあったり水原さんが来る頃には周作さんの事を好きになってしまっていて理不尽を与えた相手を好きになってしまった自分の心に悔しさを感じる
(深読みしすぎかもしれないがもしくは本当は物語の最後まで周作さんより水原の方が好きだけどどうしようも無い境遇とか責任とかのために諦めて周作さんが好きだと嘘をついて好きなふりをして人生を歩む覚悟を決める)

またADHDの特徴として衝動性と言われていてるものがあるけど終戦の時にはそれまで周りに合わせるためにずっと押さえつけていた爆発するような心の炎が燃え上がって一瞬だけ本当のすずさんの片鱗が見える
のんちゃんも見るからに発達障害患ってそうだから演技がマッチした
2020/1/27追記ここまで


とうとう完全させてくれました!
自分みたいな原作前作ヘビーリピーターからしたら説明し過ぎかな?ってシーンが多かった印象
ただりんさんエピソードが沢山増えていて大満足追加シーンは30分ぐらいらしいけど体感では前作の1.5倍増えてるように感じた
でも不思議と長さを感じさせない出来
その分最後のりんさんとすずさんが寄り添うシーンで大演壇感はとても強くなっていて良かったです
もう見過ぎちゃって何が良いのかよくわかんなくなってる
原作も何回か読んでわかってくる作品なんで基本一回しか見ない映画ならこれで良いのかな?
ここまで作ってくれて本当に片渕監督お疲れ様でした!
kei

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