持て余す

映画 としまえんの持て余すのレビュー・感想・評価

映画 としまえん(2019年製作の映画)
1.4
舞台が実在の遊園地であること以外は、昔からよくあるアイドルが出ているだけのゆるーいホラー(っぽい)映画だよ。

最大の問題はホラー(っぽい)映画であるにもかかわらず怖くないところだけど、「自分の好きなアイドルが出ているから見たい!」という主なターゲットにとっては本格的なホラー要素などむしろ雑味なんだろうし、怖くてアイドルちゃんを鑑賞する余裕がない……なんてことになれば、本末転倒なんだよな。

──というぐらいのところを目指して作られているのだと思う。それは意識の高い低いじゃなくて、そもそものジャンルの違いだから、目を三角にして貶しても仕方ない。

こういうアイドルホラー映画から少しずつ女優の階段を登っていく若い女性タレントなど多くはいない。ひと昔前の同じ路線の映画(やVシネマ)の出演者を確認すれば一目瞭然だけど、大抵は「そう言えばこんな子いたなー」ってなる。いまでは立派な女優さんのような人も中にはいるだろうけど、それはどんな映画からだって出てこられた人だと思う。

だから、この手の映画が量産される理由は単純に「芸能界の大人たち」にとって都合がよい以外のなにものでもないと思う。恋愛映画だと男前が必要になるし、出られる女の子の数も限られるし、多少粗雑な作りでもホラーなら誤魔化しが効く(と思い込んでいる)のだと思う。

ところで、遊園地ってホラーの舞台になりがちな気がするのだけど、なんだろうな。あと、どうして竹中直人?
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