剣々

マガディーラ 勇者転生の剣々のレビュー・感想・評価

マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)
4.0
時を超え2人はまた出会う

バイクレーサーのハルシャはとある女性インドゥと偶然手が触れ合った
その瞬間体に電撃が走り、脳裏に不思議な光景が浮かぶ
それは400年前運命に引き裂かれた2人の姿、ハルシャとインドゥはその2人の生まれ変わりだったのだ
時を超え出会った2人、ところがかつて2人を引き裂いた邪悪な男がまたしても立ち塞がる…

S・S・ラージャマウリ監督による壮大な恋物語
同監督作品のバーフバリの大ヒットを受けて、日本ではその原点として公開された作品です
確かにバーフバリに通じる様な物語の展開や表現は感じられますね
壮大な歴史スペクタクルとしての完成度を誇るバーフバリに比べるとやや見劣りしますが、本作も匹敵するくらい魅力的です
CG等映像表現にはどうしても時代を感じますね

序盤は生まれ変わった登場人物が送る現代パート
楽しげでキレキレのダンスを交え、コミカルに恋焦がれる様子や嫉妬に燃え盛る邪悪さが描かれます
このエンタメ感やっぱりインド映画は面白い!

中盤から物語は因縁の400年前へ
美しい王国を舞台に移し、責務と愛の狭間で己が役割を全うした漢の悲恋の運命を描きます
映像も壮大で優雅な印象を受けますね
ようやくここで冒頭のシーンの全容が明らかになったりかなり熱いパートです

そして現在と過去シーンがリンクしながら物語は最終章へ
熱さを維持しながらラストへ繋ぐ様はお見事!ありえない出来事すら面白さに変換しちゃいます
まさにボルテージは最高潮へ到達!!

中盤からの面白さの跳ね上がり具合が凄かったです!
最後のエンドクレジットは製作陣みんなでダンスしてて楽しげですねー

時を超えて再び出会う恋模様に壮大な物語、さらにはエンタメまで盛り沢山な作品でした



【雑記】
まだバーフバリ、マッキー、本作しかラージャマウリ監督の作品は見たことないですがどれもめちゃくちゃ面白い!!
この監督の作品はエンタメに溢れながらも神話がベースとなり、気高い女性像が特徴的ですね
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