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マガディーラ 勇者転生のDaikiAshiwaのレビュー・感想・評価

マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)
4.2
ダサい、かっこいい、洗練された美しさ、お粗末なCGや滑ってるとしか思えない演出、あらゆるアンビバレンツが内包された傑作(笑)。
いや、褒めてるんですよ。個人的には出来の悪い部分や身内ネタの悪ノリも含めてもバーフバリより好きといっても過言ではない。構成がはっきりしていてわかりやすく、前世と今世の対比もバーフバリより時間の割き方が適切に感じる。それでいて140分と(インド映画にしては)短め。

とはいえこの作品の最大の魅力はなんと言ってもラーム・チャランのカッコ良さであって、それを最大限に活かしている監督の絵作りを楽しめばよいのである。
RRRから逆行して三作見てきたが、この監督は根本的にインドを美しく描きたいんだなと思う。バーフバリまではCGの制約もあり魅せきれない部分もあったものがRRRで爆発したのであって、この人にいまの技術と手にした金でもう一度歴史大河みたいなのを撮って欲しいと思ってしまうのでした。
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