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パスト&フューチャー 未来への警告のbopapaのレビュー・感想・評価

2.9
2019年 42本目

数学オリンピックでメダル獲るくらいの有能な数学者ジョンが統合失調症になって蛾や毛虫の幻覚を見まくるようになったついでに「コンビニで人が死ぬぞ〜!」と叫び回って周りに迷惑かけまくる映画です、知らんけど。

で、その数学者が治療で入院してる間に、ジョンの親友と浮気して「好きになっちゃったのだから仕方ないじゃない」と100%開き直るクソ女様と、「そんなクソ女とパリ旅行に行ってプロポーズするんだ俺」とか、退院直後でまだ精神的に弱ってるジョンに報告しちゃう自称親友。

この時点でもう設定ヤバい!誰にも感情移入出来んやん!これが2008年のお話。

更に10年後、2018年の物語もクロスオーバーしながら進みます。可愛い主人公ニコラスの周りもかなりヤバい。上級生3人組がニコラスをいじめるんですが、このシーン要るか?ってくらい陰湿な感じ。

このパターンだったらこの3人組はどえらいしっぺ返しを喰らうんじゃねぇの?ニコラスの復讐がいつ始まるの?とか期待してましたけど途中から一切触れられず。見てて悲しくなるからイジメやめてあげてホント。

更に「息子がいじめられてるのよぉ〜!」と乗り込むニコラスの母親も、対応する校長も何だかイライラします。もうちょいマシな選択あるよね?っていう悪手しか選ばない。必死なのは伝わるんですけどね、人は必死過ぎると冷静な判断が選べなくなるのかも。

話は、2008年の銃撃事件を調べていたジョンが、同じ場所で起きていた過去の事件との関連性を調べていくミステリーな感じで進みます。この辺りのシーンは面白いんですけどね、少しずつ関連性が解けていくのドキドキします。

でも主人公ジョンが統合失調症なので、すぐに幻覚見るんですよ。こっちは「この幻覚設定絶対活かせよ!頼むぞ!ラストでこの設定活かして大逆転だぞ!」と期待してるのに、お前最後まで幻覚見てるだけじゃねぇか、ちゃんと治療薬飲んでなさいよ。

人数とか年齢とか事件の発生する間隔とかの設定はこういうタイプの映画が好きな人だとドキドキするんですけど、ラストに至るまでもっと謎解き要素強めな比率にしてもらってた方が好きだったかも。
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