ハンナ・ギャズビーのナネットのtatariのレビュー・感想・評価

同性愛が犯罪であったタスマニアで育ったレズビアンがその出自を使ってガンガンと笑いを取る前半から一転、一気に異常に緊張感のある長い静寂が生まれる後半の怒涛の展開に舌を巻いた。

この後半が圧倒的な知識量と刺してくる角度の鋭さ、何より自分が一人の男として何かいたたまれなさでハンマーで殴られたような衝撃。

スタンダップ・コメディってそんなに観たことがなかったけど、こんな凄いのか...究極の話芸だよ、こりゃ。