JTa93Eの続き

mid90s ミッドナインティーズのJTa93Eの続きのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

A24のロゴの出し方が作品そのものを表してる。


要するに、全体的に気の利いた軽妙洒脱な描き方がされている青春のハイライトといったところか。

兄への憧れがスケボー少年たちに移り変わるのは、テープとスケボーの交換で。
ルーベンがスティーヴィーに取って代わられようとするのは、止血のTシャツで。
終盤の兄との雪解けは、飲み物のサイズの変化で。
てな感じで、物を使った登場人物の関係性でもその巧さは垣間見える。

若さ故にちゃんと害が付き纏うマッチョイズムに当時の自分を重ねきれなかったので、手放しで褒める事はできないかな。

でもまぁ、ラストのスケートビデオは反則やろってくらい最高。
とんでもない事件が起きたり、この先も未来に対しての不安とかは連れ添っていかないとあかんけど、俺たちが共に過ごした時間の全部が全部ファックでシットなものじゃないやろ?とも感じさせてくれたフォースグレードに拍手。


トータル振り返ると、自己投影含めジョナヒル背伸びしすぎちゃう?とか思ってまうけどインタビュー記事で「そのままの俺じゃないよ」って潔かったから許す。
JTa93Eの続き

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