りち

mid90s ミッドナインティーズのりちのレビュー・感想・評価

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いい映画だった。
冒頭のシーンでルーカスの部屋でかっこいいものを見て吸収するのを見て、これが弟の気持ちかなーとか考えながらみていたんだけど
いや絶賛色々吸収したいと思ってる僕についての映画だったなと思う。

かっこいい大人に憧れて、かっこいい人みたいになりたいと思って生きる、まずそれは純粋な気持ちだし、大切だと思う。ここは変わらなかった。

でもまずそれ以上に大切なものがなにか、今までの自分はどうだったのかを他の人と見比べながら考えないといけない。レイはそこをしっかり気が付かせてくれる「良いかっこいい大人」だなと思った。こういう風に自分の損得関係なく、子どもの人に接することができる人で居たい。

その点
大事にしなきゃいけないものが、目の前の憧れの前だと無価値に思えちゃって、失ってしまうのかもしれない。
今の俺が見るべきものなのかと思った。出会えてよかった。

映画のクオリティも高かった。


(直後追記)
こうやって憧れた人を追って自分を確立していく様子はとても素晴らしいことだけど
どこまでラインをひかなきゃいけないのか難しいなぁ。
自分の家はどちらかと言えばスティービーみたいな家庭で、大人になっても偶々派手で危険なものに没頭しなかったけど、そういう趣味だって本人が幸せなら良いと思う。そう考えると、、そういう趣味だったとしても好きに生きろと言う我が家の親は本当に偉いな…結果論でもあるけども。
りち

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