kazuuu

mid90s ミッドナインティーズのkazuuuのレビュー・感想・評価

3.5
やんちゃしたい年頃の思春期の少年を、清々しくも痛々しく描いた青春物語。コメディ映画によく出てくるジョナヒルの半自伝的映画らしいが、割とシリアスに作られていた為、彼のイメージからかけ離れていて少し驚いた。

仲間と遅くまでスケボーして、ひたすら公園でだべる、みたいな外れた行為が、一つ青春なんだと思うが、なるべく早く家に帰りたい人間だった私には、そんな経験は少ない。
そんな私の記憶に残っている、数少ない「あれ青春だったな」というエピソードは、友達と小学校の駐車場で、放課後エアガンを撃ち合った事である。公園では周囲に人がいて危ない、はてどうしたものかと悩んでいた時に、学校の駐車場であれば周囲に人がおらず、適度な障害物(先生の車)、そして撃ち合いの距離を保てると言った不届き者は、誰だっただろうか。映画で見るような車に隠れての銃撃戦に、ハイになって楽しんだ事を覚えている。
案の定、先生に見つかり全員エアガンを没収され、後日三者面談で銃を返却され親にバレる、という地獄のような結果になってしまった。数年後、話に尾ヒレがついて、〇〇小学校をエアガンで襲撃したヤンキーが、俺らの代にいるらしいという噂が中学で広まった事を含めて、今振り返るとギリ笑い話として許される、と信じている。
このように、青春には人それぞれ色んな形があって面白い。
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