じょうパン

mid90s ミッドナインティーズのじょうパンのレビュー・感想・評価

4.2
思っていた以上に良かった。
ただ映像がフィルムで撮っている分ポップでフィルムの味が出ていて”映像がエモい”とかちょっと悪い事をしている事が”カッコよく”見えて、自分もしてみたいと思うだけの映画ではなかったので良かったです。映画としての映像と音楽の掛け合いやキャラクターがきちんとリアルな人間みたいでそういう部分があったからこそ思っていた以上に良かったんだと思えました。

◻️脚本
ただ主人公のスティーヴィーが社会的に見ればあまりよく無い方向に進んでいくだけの物語だとは思いますが、その中での家族やミッドナインティーズとの人間関係が上手く描かれているなと感じました。映画に登場してきた人物はどの人も何かしら悪い事をしているので主人公のスティーヴィーが悪い事をしようが平気で観れてしまうのでキャラクター一人一人の物語がよくできているなと思いました。レイとの会話により他の人物のバックボーンがわかり、またレイという人物の優しさや案外きちんとしているという、2つの事をレイと話しているだけで伝わってくるのは上手いセリフで脚本だなと感じました。

◻️キャラクター
さっきも話しましたが、レイというキャラクターが他のキャラクターを際立たせたてるいいキャラクターになっているなと思いました。またミッドナインティーズの人物の名前(あだ名)が由来とかが単純な分すんなり入ってくるのも良いなと思いました。

◻️映像
フィルムで撮ってる分映像は、90年代のアメリカは見た事はないけど、その世界に連れていかれたというか入り込めたなと感じました。またパーティーの時に音楽に合わせて人物の位置が切り替わる編集(演出)をしていてめちゃくちゃいいなぁーと思いました。

◻️まとめ
最後にスティーヴィーは事故して体を負傷してしまいますが、どんくらいのレベルだったのか気になりました。個人的にはファックシットが写真を見て「ファック、シット」と言っていたので体にかなり何か酷い事があったのかなと思いました。それでも最後のフォースグレーが撮っていた映像で終わるラストシーンはめちゃくちゃ良かったと同時に「本当にあの映像撮ってたんや!」と思いました。
最後観た後ミッドナインティーズや家族の人達みんなが幸せになってほしいなと強く思いました。
本当にいい映画でした。
じょうパン

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