このレビューはネタバレを含みます
自分における90年代半ばといえば、兄貴はおろか弟の部屋にまでトレジャーハントの手を伸ばしていた性とカルチャーに貪欲だった頃で、16〜18歳。
今作でいう兄イアンやレイ、ファックシット達と同世代でつまりドンズバ。
スケボーには興味が向かなかったけどスケーター達のビデオで流れてたバッドレリジョンの「ストレンジャーザンフィクション」で所謂メロコアに傾倒し、横乗り系カルチャー及びその周辺情報をDOLLなどの雑誌や、disk unionに入り浸って収集してますた。
ヒップホップはそんなシーンのお隣さんで、ハマりこそしなかったけどヘッズ達と同じ時代の空気を吸っていたのは間違ない。
だもんだからジョナ・ヒルの「ノスタルジーにしたくなかった」発言を割と平気で踏みにじりましたよ。そんなん無理だもの。
アルバムを紐解く感覚で懐かしさを堪能しながらの鑑賞。
ジュヴナイルといって良い内容だったけど、少年期の大きな成長を描くやつではなく その日その時を定点的に切り取るタイプなので、変な押し付けが無くて好ましい。
少年グループの交際とは かくもめんど臭いものであったか、、。いやそうだったよ確かに。
上昇志向の子、その足を引っ張る子、パイセンに可愛がられたいBOYに、それに嫉妬するBOY....。全ての感情に思い当たる。
全方向にやきもち嫉み妬みを最大量放出してそれでもグループにしがみつきたいという帰属意識。
あれなんなんだろうか。
ホント戻りたくない。「10代やり直しの刑」がどんな罰より一番きついよ。
ただ、今作はもちろん90年代のスケーターキッズ達を描いているんだけど、プロットは何万遍も語られてきた「10代面倒くさい話」。音楽ファッション風俗なんかは懐かしさ意外に特に機能してないんだから、タイトルに敢えて90sを入れない方がスマートだったんじゃないかなぁとはボンヤリ思いました。
あと小学生で童貞卒業だと?
...ケンナ...
....ザッケンナよ??!!(´༎ຶོρ༎ຶོ`
rollinさんのレビュー読まなかったらとても劇場まで足を運ぶ気力が無かったのでホント感謝😭