24時間ごとの報告を怠ると心臓に埋め込まれた爆弾が起動する。という設定が面白そうと思ったので鑑賞。
最初こそ、その設定のインパクトがありましたが、全体的に見ると設定があまり生かされていない様に感じました。その設定ゆえの緊迫感があまりなく、シナリオも薄っぺらく感じてしまいます。
主人公2人は最強という訳ではない、というのもポイントです。普通にやられる事も多く、そのせいでインパクトと爽快感が薄れてしまっている様に感じます。
主人公の心情にスポットを当てたかったのだと思いますが、正直僕は全然響きませんでした。まず、主人公の素性が明かされるのが遅すぎます。これでは本当の意味で主人公に感情移入できません。あと、幼少期のシーンがなにかと分かりづらいです。2人居るのに、出てくるのが主人公の1人だけ。しかも全然似てません。あと設定が少し強引なのもあると思いますが。
今作の見所である、アクションシーンは悪くなかったです。特に、冒頭の銃撃戦はノンストップでとても緊迫感があり、爆弾や登場人物の見せ方が上手く、最初から大きな盛り上がりを見せてくれました。
しかし、冒頭が良かっただけに、クライマックスのアクションシーンが微妙に感じました。心情にスポットを当てたが故に、アクションに力が入っていません。これといった敵も居らず、印象に残る様な事も起きません。盛り下がってしまった感じで残念でした。
正直ラストもあまりスッキリしないというか、納得いかない終わり方で拍子抜けしました。アクションと命の重みを両立させようとしたのでしょうが、どっちつかずになってしまった様に思います。
設定に少々無理がありましたかね。それかドラマ版を先に見ないと楽しめないのかもしれません。
