りら

ナイチンゲールのりらのレビュー・感想・評価

ナイチンゲール(2019年製作の映画)
4.5
イギリス植民地時代のオーストラリアを舞台に夫と赤ちゃんを殺されたアイルランド人女性のクレアが、先住民アボリジニのビリーに道案内を依頼。復讐の旅に出るストーリー。
最初は女性蔑視や貧困層への差別に憤りを感じたけどビリーとの旅の中で先住民に対する酷い蔑視、人種差別、酷い歴史を物語ってる映画ってわかってきたよ。
現実に人間が起こしてきた卑劣な行いを忘れてはならない‼️って訴えかけてる。
途中、将校らの内の部下の一人をクレアが憎しみを込めて何度もナイフで滅多打ちして殺害してしまうけど、その後その悪夢に魘されもして、弱気になってしまうけどそこに命の重みをわかってるからそうなったって思える。
ビリーが故郷を奪われ、仲間を殺された怨みも含めてクレアの復讐の相手、将校らを討とうと槍で突き刺しに向かうシーン。伝統の出で立ちで悪に立ち向かう意思が力漲って感じたよ。
旅の中でクレアとビリーの心が近付いて寄り添いあえるようになるのが一番心温まった。
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