このレビューはネタバレを含みます
流刑地オーストラリアに送られた流刑人たち。管理するイギリス軍人たち。元から住んでいたアボリジニたち。
この映画の感想を表現するのは何とも難しい。なぜなら何も彼らの苦難は根本的に解決せず、其処にある差別は変わりなく、虐げられる人々は虐げられたままで終わるからかもしれない。
アボリジニーの男性は復讐を遂げたものの息絶える。ヒロインは何も出来ず失うだけだった。
スカッとする復讐劇ではないように思う。
ただ彼女のすばらしい歌声と前を向く強い意思を持った瞳だけが強烈に心に残った。
観る者の心に何かを強く訴える作品だと思う。