ほのか

ナイチンゲールのほのかのレビュー・感想・評価

ナイチンゲール(2019年製作の映画)
3.8
ほんと〜〜〜に映画館で観る映画がだいすき
ありがたい、ありがたいと噛み締めながら観た
しかも菌対策で横が必ず空いてる(前後左右斜めにしらないひとがいるのがめちゃくちゃきらい)(なのに映画館で観たいじれんま)ので超快適
人気作以外ずっとこれにしよ……??




というわけで!やっとやっと観られたナイチンゲール
これから今年いっぱいぐらいはやっと観られたよ〜!ってやつがめちゃくちゃ出てくるんやろうなぁ。その先鋒ですね。

あらすじもなにも確認してなかったので、辛すぎて導入で号泣してた……。
どんなバイオレンス映画よりも凄惨だった。
脳味噌がガンガン揺さぶられるような感覚。
始まってしまったのならば仕方がないので(仕方ないなんてことはできれば思いたくもないけれど!)、早く終われ早く終われと念じながらも見届けなければならないのが辛くて辛くてたまらなかった。

人種や性別や過去など。
そういうどう変えようもないところを力づくで劣等感という意識の足枷にして、弱みにつけ込み、そんなことあるはずないのに自分が優位に立ちたいがために弱き者に"馬鹿にされてもいいひと"というレッテルを貼り、蔑んで、執拗に攻撃してくる。
し、誰もがそうしていた。誰もが誰かを見下してた。
みんなが当然のようにその意識を持ち、そうでないひとも大きく行動には出られなかった過去と今を比べたらだいぶ進んだんやなあと思う。まだまだ完璧には程遠いけど…、恨みの連鎖を持ち合わせていないひとがこの世に存在しているだけで進歩なのでは…?と思いたくなるな…。

歌うシーンとか、(街に出るまで基本的に木々に囲まれてるシーンが多いので、そこだけ切り取れば)綺麗な描写やなと思うところも要所であるんやけど、それらがとても残酷さを引き立ててた。


それにしても結果があかんの見えてる選択の間違いは3回が限界やな…。彼女の身に起こったことを鑑みてもいろいろあかん。結構イライラした…。


あ、そういや、オープニングでオーストラリアの映画です!っての見てたから、サムクラフリンに似てるなって思いながらもサムクラフリンじゃないような気がする…っておもってた人、あとで確認したらサムクラフリンだった………
イギリス人役やからそりゃサムクラフリンぽいひとはサムクラフリンで正しいわ…