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ある画家の数奇な運命のkankoのレビュー・感想・評価

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)
4.0
3時間長いよーと思いながら観ましたが最後まで観てずっしりとした満足感がありました。
実際の有名か画家ゲルハルト・リヒターがモデルなのですね。残念ながら全然その方を知らなかったです。

主人公クルトの美しい叔母が精神を崩して強制的に入院させられ安楽死政策によって殺されてしまう。ナチス政権下のこの異常な政策。それに関わっていた医師が巡り合って愛し合う様になったエリーの父親だった。

最初この不幸な出来事、巡り合わせを中心に話が進んでいくのだけど途中からクルトの自身の画家として、アーティストとしての帰路の物語に変わっていったのが自分にとっては少し残念だった。これはまあモデルになったゲルハルト・リヒターとの契約にも寄るのだろうけれど(公式サイトによると)

第二次世界大戦下から戦後のドイツが歩んだ様子もちらっと階見える。ベルリンの壁が作られる前はあんな風に東から西に入ることが出来たんですね。

あと、クルトとエリーの裸体が美しすぎる。何回も裸のシーンが出てくるけれどいやらしさが全然なくて本当に美しい。

東側の先生も、西側の先生も良かったですね。西側の先生の何故フェルトと脂で作品を作るのかを話してくれたシーンがズンと来ました。
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