ちくわ

ある画家の数奇な運命のちくわのネタバレレビュー・内容・結末

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

うーん、ちょっと退屈だったなあ。
んで、やっぱり長い。
要らないんじゃ?ってシーンもあったし、彼の礎となる作品が生まれるシーンもあんな終盤30分あたりでサクッと収めるんじゃなくてもう少し見たかった。
3時間もあるなら、是非その後の作品も見たかったなー。
この映画のメインはそこじゃなく、そこに至るまで、だとしたらその至るまでの描き方が弱い気がする。

確かに数奇ではあるけど悲惨ではない。
戦渦でも裕福な暮らしができ、ギリギリ西にも移動でき、さらに美術大学に通えちゃう。
推薦っぽいからw学費とか存在しないのかな。
どちらにしてもとんとん拍子に、この時代にまあいい暮らしできてるのは、互いにいけすかなく感じてるけどw義父のおかげだよね。

仮にも、命が軽んじられる様子を2度も目にしてるわけだから、その辺のトラウマが表現されてもいいのに、と感じた。
慕っていた人とあんな別れ経験したら、人や女性とうまく付き合えなくてもおかしくないじゃん?
結構、自分の意志というより周りの人に促されての現在、みたいな姿が多く、作品に関しても、過去の幻影に突き動かされる!みたいな内から情熱を主人公から感じないんだよね。
表に出さない人だ、と言われればそれまでなんだけどw

あの義父との関係も、結局どうなったのか分からずじまいだし、娘が父の干渉が我慢できない!とキレてたシーンがあったけど(あったよね?w)え?そんな干渉してた?って思ったんだけどw

ただ、自分の昇華しきれていない思いや内なる感情を作品にする事ができ、伝えることができる、というのは一番健全で美しく、けれど限られた人しか出来ない、羨ましき才能だなあ、と心から思う。
ちくわ

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