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ある画家の数奇な運命のeriikoのネタバレレビュー・内容・結末

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

長いかなと思ったけど、とても充実してた3時間だった。

時代に翻弄され、数奇な運命を辿る画家。後半全く出てこなくなったけど、父亡き後恐らく東ドイツに残してきたであろう彼の母と兄弟がどうなったか少し気になった。

義父に対して天罰が下るのかなとどこか分かりやすい結末を想像してしまったが、きっと義父はあの絵を見て遥か遠くに去っていったんじゃないかな。威厳というか高圧感がありいかにも完璧なエリート医師に見える義父が不倫をしているのをクルトは目撃することで、彼のことが怖くなくなったんじゃないかと思った。

西ドイツの美大で出会った教授、彼のような教授に大学で出会いたかった。

記憶の欠片にある美しい叔母の姿。きっといつまでも彼のインスピレーションであり続けるだろう。原題のNever Look Awayは人生どんなに理不尽なことが起ころうが全て生きる源=アートに変えてみせるという意味が込められているような気がした。
最後のクラクションがとても良かった。
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