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ROMA/ローマのnonのネタバレレビュー・内容・結末

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

1970年代のメキシコが舞台。混乱の時代、白黒映像が当時の街並みや生活を彷彿とさせ、まるでタイムスリップしたような感覚にさせられた。ストーリーはキュアロン監督の幼少期の記憶がもとになっているとのこと。主人公のクレオは監督を育てた乳母の”リボ”がモデルらしい。このクレオがまさに聖母のようで、子どもたちからも仲間や雇い主の奥さんから絶対的に信頼され、愛されているのだが、付き合っていた男が妊娠を知って逃げてしまう。しかも、結果、死産。同時に雇い主の奥さんも夫に愛人ができ家を出てしまい子どもたちを抱え路頭に迷っている。これだけで、もう辛すぎる展開。でも、弱音をはかないんですよね、ここまでは。ラストで溺れかけた子どもたちを助けたクレオが「本当は生まれて欲しくなかった。」とホンネを言うと、奥さんと子供たちがそれを受け止めて「わたしたちはあなたが大好きよ。」と受け止める。ここではじめてクレオは涙を見せ、感情を表に出すことが出来、強い絆が生まれた。なんというか、女性の弱さと強さを同時に見せられた感じ。冒頭で、死んだふりをしたクレオが「死んでいるのもいいね。」と言ったセリフと、空に浮かぶ飛行機が印象に残った。あれは何を象徴しているのだろう。Netflixで観たが、これは劇場で観たかったかも。それと、今作にもインコちゃん登場してましたね、嬉しい😊
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