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ROMA/ローマのmaryのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
4.3
後ろにサウンドトラックがなく、映画そのものが環境音楽のように流れていく。ただ一人をアップに写したり、焦点をボヤしたりせず、視界そのものが映し出されているようだった。自分が主人公たちの日常生活に自然と溶け込んでいくような感覚。美しい自然と、複雑な人間関係、人が感じる様々な感情、そして多種多様な人格、見れば見るほど、そこに描かれたものが垣間見える。カラーじゃないからこそ、自分の想像力が膨らんでくる。この映画自体が、自分の一つの体験、記憶になる。
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