さすらいの旅人

ジャングル・クルーズのさすらいの旅人のレビュー・感想・評価

ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)
3.8
ディズニーランドのアトラクション原案の大冒険活劇映画だ
【VOD/Disney+/配信視聴/シネスコサイズ】

サービス精神旺盛でお腹いっぱいになるアトラクションムービーだ。
アトラクション原案らしくディズニーランド経験者にはニヤリとする場面もあり楽しめる。
過去の映画のオマージュも沢山ある。「アフリカの女王」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「インディー・ジョーンズ」「アバター」「ターザン」など上げれば切りがない。それらの映画のインスピレーションを愛のオブラートで包んだディズニーらしい映画と言える。

船長フランク役のドウェイン・ジョンソンと植物博士リリー役のエミリー・ブラントが魅力的かつ敵役だ。エミリー・ブライトンは最近では「クワイエット・プレイス」シリーズや古くは「ボーダーライン」などのアクション映画の出演が多い。強い女のイメージがあり、本作でも船上、陸上、水中と大活躍だ。美人でチャーミングな姿は私にはグット来る。船長とのウィットに富んだ会話の掛け合いも面白かった。

あと、ディズニーらしいのは自然や動物の描き方のうまさだ。虫、鳥、魚などの食物連鎖をさり気なく画面に入れたり、ペット化したトラや恐ろしいヘビ等の動きが良い。特にトラちゃんは可愛くて助演賞をあげたいぐらいだ。
そして、不老不死伝説や呪い、奇跡の花などロマン溢れる題材を背景にしているのも正にディズニー。展開が進むにつれて、荒唐無稽なストーリーのため何故かアニメを見ているような錯覚に陥るのは私だけではないだろう。

とにかく夢溢れるアドベンチャー映画なのでご家族でどうぞご覧ください。