あのシーンの劇場内のざわつきは今でも覚えている。
平成最後のライダー映画に相応しいサプライズだった。
『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』
『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』
と２年連続でレジェンド枠を売りしていたのに、平成最後は何も無し？と思っていたらとんでもない隠し球が来たもんだ。
しかしどんなにレジェンドが凄くても、演出や脚本が追いついて来なかったら台無しになりかねない。
だからこそ、超大物レジェンドの復活に相応しい作品に仕上げてくれた監督、脚本、そしてスタッフやキャストに感謝したい。
ヒーローなんて現実にはいない。
ヒーローが助けてくれるなんて幻想だ。
ヒーローは所詮虚構の存在なんだ。
メタ的な視点から、難しいテーマによく立ち向かってくれたものだと感心せざるを得ない。
欲を言えばティード、アナザーＷ、フータロスの掘り下げはもう少し欲しかったかなと思いつつも、本来のターゲットである子供達の集中力を考慮すると仕方のないことなのだろう。
多少ケチはつけたが、それを補って余りある面白さを持った映画。
特撮ファン以外にもお勧めしたくなる。
