もとまち

オペレーション:レッド・シーのもとまちのレビュー・感想・評価

3.7
殺りすぎ! 死にすぎ! 爆破しすぎ! マイケル・ベイも尻尾を巻いて逃げ出すレベルの大量破壊ミリタリー・アクション。超ド級の予算と中国海軍の全面協力を得たダンテ・ラムが、己のミリオタ魂を燃え上がらせて好き放題やりまくり。市街戦、戦車戦、スナイパー戦、無人爆撃機、ドローン爆弾、対空ミサイル etc... 最新鋭の兵器を投入した壮絶な死闘が、2時間半近い尺に渡って延々と繰り広げられる。頭おかしい。兵士の負傷描写や死体の損壊描写にもドン引きするくらい気合が入っていて、腕が千切れ、顔は吹き飛び、人体はバラバラになる。これが戦争だ!これが殺し合いだ!と言わんばかりの鬼畜映像祭り。中華人民共和国万歳な国威発揚ムービーとはいえ、監督の狂気じみた情熱がプロパガンダ要素を完全に上回っている。スッカスカのドラマパートと緩急皆無の戦場パートがエンドレスに繰り返されるので、見終えたあとはヘトヘト。アクション映画でゲンナリしてみたい奇特な人にオススメの怪作。
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