記憶にございません！のゆかのレビュー・感想・評価

パンチに欠ける三谷作品の中では、うまくまとまっている理想世界。
賛否が分かれる世界観、キャラクタ観なのはいつものことだが、
政治を扱うと否の方が増えかねないことを考慮するとなかなか思い切ったシナリオ。

中井貴一が「記憶にございません！」と叫ぶ予告は大変インパクトがあり、
作品自体は観てない観客でも「記憶に残る」予告だったことは評価に高い。

記憶喪失を機に中井貴一がダメダメ総理、お飾り総理を抜け出す姿を観た観客は、
思わず現実の総理にも石を投げたくなることだろう。