taku

無限ファンデーションのtakuのレビュー・感想・評価

無限ファンデーション(2018年製作の映画)
3.9
まあいい映画っすね。

予算の都合上、即興でやるということになったらしいが。
結果的に、高校生の将来への焦りとか、自分の感情をうまくコントロールできなくて衝突する感じとかが生々しく表現できていて、即興でやったことに意味が出てきてると思う。
青春映画は毎年けっこうな数が公開されているけれど、意外にこの空気感を描けてる映画ってないよなぁと思って、非常に新鮮だった。

南沙良はとても貪欲で、彼女のここ最近の活動自体がこの映画のコンセプトにマッチしてる気がする。彼女は今この瞬間にしかできない演技をガツガツこなしてる。
こういう単館系の映画でいろいろ吸収して、もっと大きな仕事を成し遂げてほしい。

そんな夢を追う少女をひたすら見守る西山小雨。
行こうと思えばどこへだって行けるって背中を押してくれる存在が私の青春にもいればなぁ……などと考えていた。
だから今まさに10代の子たちにこそ必要な映画なんじゃないかな。
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