まさなつ

ラストレターのまさなつのレビュー・感想・評価

ラストレター(2020年製作の映画)
3.9
相変わらず、少女が少女である短い瞬間を映し取るのが上手いですね。二人が寄り添ったり寝転がったりするだけでキラキラしてる。そこを撮るために逆算して映画を組み立ててるんじゃあ、なんて邪推してしまう^_^

初恋は、その後何度恋して結婚して子供ができても、「初」が付くだけで、甘くても酸っぱくても苦くても永遠不滅?^_^いやいや、ほとんどの人は通過儀礼の一つに過ぎない?だろうけど何かのキッカケで寝た子を起こされたら、、。まあ、自分の場合は、どれがそれにあたるのかも曖昧で^^;明確に記憶して語れる人や映画に憧れるとこあります 笑。だから楽しめたのかも。

裕里の話と見せかけて、実は鏡史郎の話ですよと切り返しながら、最後は未咲と鮎美の話に帰結する三重構造。やや無理も感じるけど面白かった^_^

特に裕里の行動には??なんだけど、松たか子なら許せるという〜ちょっとズルい 笑。でも、姉にはもう永遠に敵わない切なさは、、^^;

広瀬すずは、今までだったら妹の方のキャラだったのが、今回は静の演技を見せて、これが中々良かった。ここから、松たか子や蒼井優のように羽ばたいてほしい。

小さな滝のある川や小さな川沿いのバス停留所、廃校、松たか子の家など印象的なロケ地は、またロケ地巡りの格好の題材。

この監督作品の中では上位には来ないけど、新たな岩井ワールドを存分に楽しめました^_^
まさなつ

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