美月

ラストレターの美月のネタバレレビュー・内容・結末

ラストレター(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

音も音楽もキャストの声も全てが作品でとても心地の良い映画だった。

「将来何がやりたいかと聞かれたら、わかりません。でも、それでいいと思います。私たちには無限の可能性があります。そして、誰しもが唯一無二の人生を歩むのです。夢を叶える人もいるでしょう。見つけられずもがき苦しむ人もいるでしょう。しかしそんな時私たちはこの場所を思い出すのです。無限の可能性を感じたこの場所を」(うる覚え)
この言葉を紡いだ美咲と鏡史郎が会うことすらなくなった未来は最悪な未来だった。鏡史郎との別れ、トヨエツとの出会い、自殺までの流れはこの作品にとって必要だったのだろうか?個人的には、過去の回想シーンや文通、綺麗なシーンだけで良かったように思う。
普通に見るとやばい話でも、とても儚く素敵な作品になっているのはさすが岩井俊二監督なんだろうなと。キャストの演技もカメラワークも自然でノンフィクションかと思わせる現代描写、儚く清らかで作品のような過去の回想シーンが描かれているとても良い映画でした。

手紙っていつの時代も人の心に寄り添う大切なものだなと、この先もずっとあるべきものだなと感じました。

エンディングのカエルノウタすごく良かった👏🏻
美月

美月