ゴッホが見ていたであろう世界を見せてくれる体験ができた。
常にゴッホの目線で物語が進み、生前末期の苦悩や心の声が聞かれる。
ゴッホが見てきた世界なので、ところどころで相手の姿がぼやけていたり、声が何度も反響してきたり、まさに人間の見てきた世界って感じ。
そして何も語らず風景を見せてくれる。説明文もなくただひたすらにゴッホが見たい景色を見せてくれる。
目まぐるしい場面展開が話題の作品などで疲れた時の為に、落ち着いて観れる。
まさにデジタルデトックス的な映画。
そして内容としては30代のゴッホを演じているのが63歳のウィレム・デフォーというのが笑えるはずなのにハマってた。
有名な肖像画にそっくりなので、もうこれでヨシ。
何を起こしても最後まで支える、たった一人の兄弟の思いやりも泣けてくる。
『人生は種をまくための日々』と言う言葉がゴッホの人生を語っているようだった。