Akirajiisan

永遠の門 ゴッホの見た未来のAkirajiisanのレビュー・感想・評価

3.8
私としては、ゴッホの生き方とか、人生、ってところより、極めて天才の芸術家の、物や人間や自然、の見え方、感じ方、表現法、の方が興味深く、面白かった。
この映画では、ゴッホ自身の見た景色を、映画画面上では、下半分がボケてるような映像にして表現してるのかなって観てた。
やっぱり、こうゆう人には、私達凡人には見えてない、物、自然の真実の姿が見えてるんだな。
森を見て、その中の根っこだけを描く、みたいな、凡人からしたら「なんだこの絵?」みたいな。
そして、それをキャンパスに描き出す、奇跡。
でもその奇跡の素晴らしさは数十年経たないと人々には見つけられない。
ゴッホ自身語ってる。
「イエス様も、その言葉は死後、数十年経ってから理解された。」
そうです。真の芸術は数十年見続けないと理解できない。
だから、天才芸術家は可哀想な気もする。
だって、エンタメの天才は、その日から大金持ちだもん。
でも、その価値は、「永遠」なんです。
ウィレムデフォーは、見た目がずるいけど、自然な演技で流石でした。
それと、ちょっとわざとらしいけど、浮世絵に影響された絵や、代表作が登場するので、楽しい。
アート関係の人たちは、必見でしょう。
Akirajiisan

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