昔初めて行ったゴッホ展で強烈に印象に残った絵が「悲しむ老人 (永遠の門)」でした。
絶望と悲しみに満ちた老人の姿からはすすり泣きが聞こえてくるような衝撃をうけ、しばらく絵の前で動けなくなってしまいました。
映画にはこの絵はでてきませんが、時系列的にはゴッホがマッツ神父と神について語るあたりの診療所で描かれた作品です。
病気だけでなく、もともと聖職者になりたかったゴッホの信仰心についても掘り下げられているのが興味深かったです。
また、病院の狭いベッドでゴッホとテオが並んで寝ながら会話するシーンは兄弟の深い絆を感じさせますが、同時に兄の死後すぐに急逝した弟と仲良く並んで建てられた二人のお墓のイメージが重なりました😢
映画の余白から連想させられる部分が多かったので、ゴッホの生涯や晩年の作品を知っていた方がより楽しめると思います。
静かな狂気を漂わせるデフォーさんの雰囲気はゴッホのイメージそのもの❗
ゴーギャンはもっとクソなイメージだったんですが、この映画では大人マイルドな感じになってました😅
死後に自分がこんなに有名になるとは思いもしなかったゴッホですが、ハッピーエンドなゴッホが観たければドラマ『ドクター・フー S5』の人気ep「ゴッホとドクター」がおすすめ✨
(リチャード・カーティス脚本、ビル・ナイもゲスト出演。超泣けます)
