朝一番でかなり寝不足な状態だけどこの日しか観れないと思い気合で観に行きました。最初は自然と溶け込んでゆったり美しい映像が続いていくので綺麗だなあと思いつつ凄い揺れるし寝不足のせいで眠気が凄かったのですが、オスカー・アイザック演じるゴーギャンが登場してから台詞が増え、ゴッホの視覚でしか描かれてなかった映像から、コミュニケーションによって深みが加わっていき、どんどん面白くなっていきました。そして、中盤を過ぎると、美しいカメラワークを通じて彼の見る自然を映し出し、絵を描き続ける理由が共感できます。最初は映像綺麗！でもめっちゃ酔う！みたいな頭の悪い感想しかなかったのに。みんなゴッホになれます。
映像に登場する絵や景色、音楽や言葉全てが美しく、その反面にゴッホはかなり厳しく辛い状況下にいます。しかし、自然と溶け込み絵を描き続ける姿は全く惨めでなく、むしろ生き生きしているようにみえます。「自然」と「生きる」という永遠に美しい題材を追求したゴッホの作品は、社会の辛い厳しさを照らす太陽のように輝き続けるでしょう。
有名な画家！ぐらいの芸術知識のない私ですがとても面白かったです。ウィレム・デフォーも年齢が全く気にならないぐらい素晴らしいパフォーマンスでした。
