きゅうげん

ゾンビランド:ダブルタップのきゅうげんのレビュー・感想・評価

3.7
ポスト・アポカリプス世界に朽ちたホワイトハウス!
ウェズリー・スナイプスに恩赦!
大統領専用車ザ・ビーストをマッドマックス的魔改造!
このバカ映画、10年たってもテンションそのままにやって来た!
……が、しかし。
脚本にしても撮影にしても精度は落ちているし、(オマージュ・パロディは嬉しいけど)過剰な楽屋ネタには辟易。本筋の推進力はうすく、寄り道はくどく、クライマックスは盛りあがりに欠けます。

まぁでも枝葉末節のおバカを楽しむ映画ですから。
「アスタラビスタ」とか『ガーフィールド』とかプレスリーのネタで、「へへっ」って笑うのがちょうどいい温度感。おばかコミューンの雰囲気や、"ダムブロンド"枠マディソンのキャラもいい味出してます。
「図書室でエルヴィスのモノマネしたら、好きなあの子がキスしてくれた」というタラハシーのお話は、ウディ・ハレルソン本人のエピソードだとか。
"ゾンビ映画あるあるギャグ"から出発した本シリーズですが、また10年後くらいにこのノリでやってほしいですね。ゾンビ界の『ビフォア』シリーズになったら嬉しいです。