TaiRa

ゾンビランド:ダブルタップのTaiRaのレビュー・感想・評価

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10年経ったら人間かゾンビのどっちか滅んでそうだけどね。前作より面白い気がするけど、ユルさはどっちもどっち。

やってるなら観るくらいの映画だよね。あるなら食うお菓子みたいな。このシリーズ、ゾンビ映画としてもコメディ映画としても割と保守的で気軽に観れる。良くも悪くもだけど。あんま高い志しとか求めてないので別にいい。属性の異なるアメリカ人が疑似家族を形成する前作から、順当にやって来る家族問題を描いてて庶民的。長いこと付き合ってた恋人と別れて、別の女と付き合うけど結局元鞘に戻るってジェシー・アイゼンバーグの私生活そのまんま。多分ネタにされてる。エマ・ストーンは10年前と随分変わったのにジェシーは全然変わってないのが作品の中とシンクロしてて面白い。この10年でキャラクターの属性も意味合い変わった気がする。タラハシーみたいなタカ派の南部男の意味合いとか。若い娘がヒッピー野郎に惚れてキレるみたいなギャグも。『死霊のえじき』や『ランド・オブ・ザ・デッド』みたいなロメロの系譜も一応意識してる。予期した大惨事を華麗に交わしちゃってハッピーエンドに持って行く軽さは好き。登場人物に対し基本的に優しい。最初に紹介される色んなタイプのゾンビが別に本編に絡まないのは雑だなと思った。あとほとんどが無意味なエピソードで逆にスゴい。10年後にもう一回作ったりして。
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