このレビューはネタバレを含みます
今よりももっと決められた価値観があった時代に、4姉妹がそれぞれの幸せを探して、見つけて、生きていくお話。
皆、芯があって、かっこいい。
女はこうあらなければ、という事に縛られずに、でも時には囚われそうになって生きていく4人が、自分の幸せを掴んでいく姿に心が打たれます。
ジョーが、
「結婚だけが女の幸せなんておかしい。…でもどうしようもなく孤独なの」
と言うシーンはとても印象的で、すごく共感がある。
確かにそう思う時もある。でもそれって結婚したら解決すること?それは違う。関係ない。
この物語の結末も私はすごい好きでした。
「こうあるべき」の呪縛から、どの時代でも解き放ってくれる、そんな作品だと思う。
最初に「今よりももっと決められた価値観があった時代に」と書いているけれど、現代はもっとややこしくなっている。
自由な価値観の仮面を被った”普通はこうあるべき”が蔓延している。無自覚に善良な顔をしているからタチが悪い。だからこの映画がそういう呪縛から解き放ってくれるのだと思いました。