ダースポール

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のダースポールのレビュー・感想・評価

5.0

1978年7月1日(土)
💥ファーストインパクト💥
『スター・ウォーズ』

その四十二年後、

2020年6月12日(金)
💥セカンドインパクト💥
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』


四十二年サイクルでは、次のインパクトには、私は死んでいるので、この映画が、セカンドインパクトであり、ラストインパクトです。

だから、私が銀河系で一番好きな映画は『スター・ウォーズ』で、地球上で一番愛しい映画は、この『ストマイ』であることは、もう死ぬまで変わりません。

映画館での観賞会数は14回にまで及びましたが、なんで『ストマイ』をそれほど好きなのか?、と言うと、この映画は単に「若草物語」原作のドラマであるだけでなく、その原作者であるルイーザ・メイ・オルコットの【精神面での伝記映画】であるからです。
ここが、過去に映画化された『若草物語』たちとは全く違い、オルコットの生きざまは、私の人生にも強烈なインパクトを撃ち込みました。
だから、好きなんです。

さらに、自分の子どもたちにも、この映画の主人公ジョーの様に、原作者オルコットの様に、人生を送ってもらいたい!
心からそう思える映画でした。


以下、ネタバレです。
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「心と直感に従いなさい。それは、あなたが本当になりたい者は何なのか?、その答えを知っているからです。ただし、一番大切なのは、心でも直感でもなく、それに従う勇気なのです。」

これは、アップルの創始者スティーブ・ジョブスが若者へ向けて残した名言です。
まさに、この名言の通りに、勇気を持って人生を歩み続け、誰よりも得難い幸せを掴んだのが、ジョーであり、オルコットです。 

慣習や周囲の目には惑わされず、自分を偽らず、自分らしく生きること。
それ以上に幸せな人生なんて、他には絶対に無い。
そのことを改めて気付かせてもらいました。これは伝記映画だから、その説得力も格段に強い。

また、もしも我が子が人生で道に迷っていたならば、本作品のマミー(ローラ・ダーン)のように、正しい助言が出来る親でありたいと、新たに決意を固めることも出来ました。


"悩みが多いから、私は楽しい物語を書く"


きっと、原作者のルイーザ・メイ・オルコットは、誰よりもポジティブな女性だったんだと思う。
もしも、タイムマシーンがあったなら、私は真っ先に、彼女に会いに行きます。
そして、たくさん話を聞いてみたい。



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【本作品のMVP】
"天使"を演じた、エリザ・スカンレン

【本作品のMVセリフ】
「私は、文学史に名を残す!」

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《余談》
劇中、クリスマスの朝にテディがマーチ家へクリスマスプレゼントを差し出すシーンを観て、ふと思いました。

この物語も南北戦争中のお話ですが、いま、まさに地球の裏側では理不尽な理由から戦争が起こっています。
家族が戦地へ赴き、心配で夜も眠れなかったり、また、実際に家族を失って悲しんでいる人々が、数えきれないほどたくさんいるんです。
家族揃って一緒に生活できるって、我々には当たり前のことのようだけど、実は、どんなにありがたいことなのか!、改めて噛み締めています。
そして、我々がどんなに強く「戦争反対!」を訴えても、その声は、絶対に届かない。

地球は広すぎること。
一人ひとりの人間なんて無力なこと。



《余談2》
引っ越しました。
アラ還にして、ようやく念願のマイホームです。
新居で一番最初に観る映画は『ストマイ』、お供にする酒は「十四代雄町」と決めていました。

が、

「十四代雄町」はいつの間にか、信じ難い高値で取引きされており、断念。
代わりに新潟銘酒「久保田翠寿」を頂きました。

初めての自分の城、好きな映画、好きな酒、、とても安らかな心持ちで鑑賞できました。

だらしない親を持ったおかげで、私のこれまでの人生は辛く苦しいものでした。それでも、歯を食いしばりながらも、毎日を楽しく過ごしてこれたのは、この物語のマーチ一家と同じで、家族があったからだと思っています。

そうして迎えた人生で一つの節目。
きっと、今の私は、この映画のラストシーンのジョーに負けない位の達成感と喜びを感じ、穏やかな笑みを浮かべているはずです。

猿みたいな顔してるけどね🐵ウキッ🐒



死ぬほど好きな映画なので、いつもより長くなりました。
長文にお付き合いありがとうございました。