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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のfilmaholiicのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

念願の、、、!
旧版まあまあ好き
キャストめっちゃ好き!
なだけに、ちょっと期待値高すぎたかも?

感動の名作!というよりは少女漫画寄りの傑作のまんま感はあった。現代版リニューアル‼️というよりはあの傑作をもう一度のほうがしっくりくるかも。結末も綺麗やけど個人的見所は輝かしい少女時代かな。でも過去は素晴らしいほど思い返すと切ないね😢

リメイクの所以を脚本にどう出してるのかすごく気になってたんやけど、結末ね。ただ二つの捉え方ができて、どっちなんやろう?
①(私が見て理解した)
傘の下は空想。ジョーは追いかけたものの結婚はせず自分らしく幸せに過ごした。ベア教授が最後一緒にいたのはビジネスパートナーか何か?でもこちらだと取引交渉のくだりがしっくりくる。傘の下のやりとりも芝居臭くしてある感じがしたから、尚更空想の世界の話かと思った。ただこれならエンディングまでの真のつなぎが気になる。
②(たぶんこっちがメジャー)
傘の下も現実。追いかけた後結婚した。その後も夢を追いながら「自分らしさ」を持って生きていく。ただこの場合、結末を変えて取引交渉するくだりはどうなる?なぜ小説では最初、結婚させなかった?

どちらにせよ時代背景を変えずにそうやって今の時代ならではの考え方を反映しながらも"夢を諦めたくないけど一人で生きるのはどうしようもなく寂しい"という本質は変えずにリメイクできるの凄いなと思った😲

・Timmothée
本人が好きすぎて、たびたびダメンズを演じるのを見ては悲しくなってしまう(かなり私情) 今後もご活躍心待ちにしてます。
・ローリー
あなた結局「おもしれぇ女」が好きなんでしょう?と思ってしまった笑 飄々としてるけど優しくていい奴なので好き。旧作ではもっと王子様ポジションだった気がするけど四姉妹よりさらにジョーにフォーカスされてた今回は結構脇役に収まってて、所謂"女の(新しい)幸せ"を描く作品としてはちょうどよかったかも。
ジョーがローリーとどうなるか、ではなく
ジョーがどうするか、が描かれてた。
・ジョー
相変わらずめちゃくちゃ好き!いやみんな好きですよねこんなに真っ直ぐで不器用でハートフルな人!遺品整理後、ジョーがママに言った言葉が超刺さる。メグが結婚する時に"少女時代が終わってしまう"て言ってたのも超わかるなあ、森の郵便受けをいつまでも使っていたところからも変わらない純真さが溢れ出てていて愛おしかった。感受性が豊かで情熱的だからカッとなりやすいところもあるけど、その分行動の思い切りが良い。好き。それに対比するかのように現実的で人間臭いエイミーも案外重要。そういえば1949版ではそんなことなかったただのお気楽妹だった気がする。
他の姉妹もお母さんも素敵やったけど書いたらキリないので
・良かったところ
旧作(1949)では描かれていなかったエイミーとの成り行きが描かれていた。旧作ではローリーの思考の変り具合についていけなくてびっくりしたから、今回はローリーの心情の変化にもついていけた。
エイミーがただのお気楽妹ではなく挫折を抱えていて人間臭く、ジョーとの対比が映えていた。
あとさっき言ってた結末の拡張。これによってジョーに夢を託したルイーザメイオルコットの夢がさらに叶えられているように思えた。
・気になったところ
旧作見てなかったら最初時制ついていけなくないか?というくらいあの作品知ってるよね〜?って感じで繰り出すから大丈夫なの?となった。でも評価高いし大丈夫なのか。目印はあった。対比が秀逸。
ベア教授がポッと出みたいになってた。
・その他
結婚=女の幸せがテッパンの時代は終わった。でも人間、それだけじゃ寂しくなっちゃうんだよな😢その寂しさも全部背負って個を極めたのがマーチ叔母様にあたる気がする。ツンツンしてるけどいい人だった
「こうなる運命だったんだ」お子ちゃまの私としては片付け文句にしか聞こえないこんな悲しい言葉はない😭皆さん大人ですね…
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