三四郎

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語の三四郎のレビュー・感想・評価

3.4
悩みが多いから
私は楽しい物語を書く

『若草物語』の作者ルイーザ・メイ・オルコットの言葉から始まる。
映画の中で小説における現在と過去を交互に描き、物語を進行、展開していく…この脚本を書いた人は賢い。現在と過去が行ったり来たりする構成は、時にクドく思えるが、それでも最後まで観客を飽きさせぬよう仕上げていた。
ここ最近、ハリウッド映画を観ていなかったが、なぜかしら、やはりハリウッド映画には夢がある。娯楽として惹き込む力がある。俳優の演技力かキャメラワークか構図か…現代の日本映画との違いはなんだろう。

『若草物語』は何度も映画化されており、わがままな四女のエイミー役は、エリザベス・テイラーが演じていたり、その時代の旬な美人女優さんが演じているイメージだが、今回は違う気がする…。
表情のせいだが、どうも口元あたりがおばさんっぽく見えてしまい、なぜこの女優さんがエイミー役なのかしらと、失礼ながら思ってしまった。小説に合わせれば、こういう顔の人がエイミー役には適しているのかもしれないが。
主人公のジョー役は、歴代のジョー役の中でも最も美人なのではないだろうか。小説からイメージする顔とは異なるかもしれないが、映画の中で、作者オルコット自身でもあるという重大なヒロインの役故に、これくらい惹きつける顔でなければいけなかったのかもしれない。髪をバッサリ切ったショートヘアの際には美男子にも見えた。好感の持てる青い目の女優さんだった。
母親役の女優さんも小説のイメージとは異なるが、若々しくてアメリカ人らしい女優さんに思えた。

男性陣ではローリーがハンサムすぎて、その他はどうでもよかった。原作のイメージでは、ベア教授は丸眼鏡を掛けたドイツ人だった気がする…。記憶違いか?もっとドイツ人っぽい俳優さんを出せばいいのに、そこが残念。
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