このレビューはネタバレを含みます
とにかく美しい!
家族の愛と女性の生き方のお話
原作は子どもの頃読んだきりで
あまり記憶に無いので映画のみの感想ですが
幸せで愛に溢れた少女時代と
大人になり現実と向き合わなければならない
辛さを色彩の違いで美しく表現していました。
【女性の幸せはお金持ちと結婚することだ】
という考えが蔓延る世の中で
それぞれ自分の幸せを探して生きた4姉妹には
現代に生きる私達にもどこか
共感できる部分があると思います。
ジョーが出版社に作品を持ち込んだ時に言われた
「女が主人公の物語の結末は結婚するか死ぬかだ。」
という台詞はなかなかパンチが効いてましたね。
それにしても隣の家のおじいさん
優し過ぎませんか?
何か裏があるのかと無駄にドキドキした……
一度振った相手がずっと自分を想い続けてくれる
という幻想は傲慢極まりないので
ローリーが結果的にジョーではなくエイミーを
選んだのはホッとしたのですが
それでも渡せなかった手紙を破り捨てる
シーンには涙腺が緩みました……
「女にも野心はある、結婚だけが女の幸せなんて絶対に思わない。でもたまらなく寂しい。」
グサグサ😭😭😭
ラストの著作権交渉と製本の様子は
見ていてとても清々しく、すっきりとした
終わり方で気持ちよかった!!
きっと心優しいベスの分まで3人共
幸せに生き抜いてくれるのだろうという
希望の光が見えます。
また、女性が主題の物語ではありますが
低賃金で働く男性の痛みにも触れていて
それぞれの生き辛さを描写してくれていたのが
個人的にはよかったんじゃないかと思います〜!