samiam

恐怖の報酬 オリジナル完全版のsamiamのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

夜7時過ぎの上映会にて観賞。
いつもこの時間帯の上映会はどんなに人気の映画でも観客はまばら(カメ止めは別として)なのにこれは満席。立ち見のかたも!
我々は30分前に最前列を離れた席にようやく確保。優しいお兄さんが譲ってくれて隣になれたけど。甘く見てた。これ程の人気とは!

原題がSorcerer魔術師?邦題は恐怖の報酬。ググッてみたら、元々は50年代のフランス映画でタイトルの直訳は恐怖の報酬。アメリカでリメークされて付けられたタイトルがSorcerer。でも米国以外の上映は30分カットされて恐怖の報酬として公開。今回は完全版になっての上映なので一つ戻ってSorcerer。でも邦題は一貫して恐怖の報酬。どうでもいいね。😁

何の背景の説明もなくホテルの一室での銃殺→逃走から始まり、エルサレムの爆弾テロ→警察、軍隊に追われ逃走、不良債権?問題で、金蔓の義弟?が拳銃自殺→借金返済に困り逃走、マフィアの結婚式の裏でご祝儀を集計しているところを強盗、逃走中に事故に会いさらにマフィアの追っ手から逃走。人物、場所、背景もばらばらのところからどう繋がるのかと思ったら、それぞれが同じ場所、油田の掘削をしている僻地の村に流れ着いたという設定だった。そこでは私が好きなラテンジャズが流れていて、革命家?のポスターが貼られているから中南米かな。油田で爆発事故が発生して涌いてくる原油が燃え続けている。それを消火するのには爆弾を爆発させ、その爆風で消すことしかないだろうとなり、油田にニトログリセリンをトラックで運ぶ輸送係を募集。ドライバー適性実地試験(これが結構ギャグ)をして、前述の命知らずの逃走者4名が選ばれる。こんなの動くの?という様相の2台のトラックを整備して出発。嵐の中ジャングルを、突き進み。。。
クライマックスはポスターの写真にもある腐敗した吊り橋とその後の道を塞いだ大木の爆破。喧嘩しながらも助け合って何とか難関を乗り切るが、1台は路肩を踏み外して道を滑り落ち呆気なく爆発。もう1台はゲリラに襲われて1人は殺され。。。
残る独りで何とか続行するもガス切れ?で立ち往生。セルを回そうとしてチョークを引いたら抜けしまい絶体絶命かと思いきや。。。
後は何とか徒歩でニトログリセリン抱き抱えて現場まで。

無事消火も終わりヒーローとして村に迎え入れられる。
小切手を貰い、いざそこを離れて海外に旅立とうという日に、現地のおばさんとお別れのダンスをしているときに、追っ手のマフィア登場。というシーンで終わる。すなわち、主人公達はみんな死んじゃうという落ちだった。

ところで、私が小学生の時、母と淀川長治さん解説の日曜洋画劇場または、水野晴郎さん解説の水曜ロードショーで、ニトログリセリンを運ぶ映画を観ていて、母からニトログリセリンというのは傾けるだけで爆発するのよ、と教えて貰ったことを覚えている。もしかしたら、この映画のフランスオリジナル版だったのかな。。。
そういえば、全然関係ないけど母は晩年ニトログリセリンの舌下薬を携行していたなー。。。🤔
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