杉山敦

恐怖の報酬 オリジナル完全版の杉山敦のレビュー・感想・評価

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2019年5月12日、早稲田松竹にて鑑賞。

『恐怖の報酬』(1977年)。わずかな衝撃でも爆発するニトログリセリンをトラックで運ぶ、という筋は知ってたけど、こんな凄い映画だったとは。舞台となった南米の(密林だけだったら今の技術でも描けるんだろうけど)、逃亡者たちが隠れ住む村の、実写による「世界の果て」感がひりひりするほど凄い。
強盗やテロ、詐欺など訳ありの主人公たちだけでなく登場人物全員の「顔力」が凄い。もう「凄い」としか言いようがない。この予告編で「地の果て」「煉獄の地」と書かれてる南米奥地に暮らす人たちも、出てくる車も家も酒場も道も、みな「表情」を持っている。
杉山敦

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