ユウサク

ラ・ポワント・クールトのユウサクのレビュー・感想・評価

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)
3.9
2023/12/10
Blu-ray 3.9

色々見てきた後なので、この時点で半ドキュメンタリーなこととかどの人がどれくらい演技してるんだろうとかそもそもなんで湖は汚染されているんだろうかとか、そんなことばっか考えた。あとはちゃんとこれ2Kか?みたいな映像ソフトとしてのこととか気になっちゃってあんまり集中してなかったかも。一年前の感想の方がよっぽどちゃんとしている。猫の死骸を「作りもの」と断定しているけど根拠はなんだろう。あと「2Kにダウンコンバート」って書いてるけど正しくは「4Kスキャンしたものを2Kで修復」だな。冒頭のレストア経緯説明文だけSD画質で身構えた。



2022/03/21
U-NEXT 3.5

作り物で一瞬とはいえ猫の死体が出てくる。自分はそうでもないので普通に見られたけど本当に猫好きな人にこの映画を猫映画として勧めていいのかはわからない。子どもがビンタされるシーンも本当にビンタしてるようにしか見えなくて痛々しかった。こっちも苦手な人は苦手かも。

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未だに「ヌーヴェル・バーグ」をちゃんと理解できてる気がしないんだけど、祖と呼ばれるこの作品を見て思うのは「映画ってこんくらいで良くない?」と映画の裾野を広げていった作品群と製作者とその周りの流れと、みたいなことなのかなと。
一応主人公は夫妻ということになっているけど映画を見た後だと主人公はタイトルの通りポワント・クールトという村そのもののなんじゃないかと思えてくる。極限まで脱力した物語はリアリティに満ち満ちていてドキュメンタリーチック。夫妻の関係のフワッフワした感じや村の抱える問題が内部から解決しようとも外部から解決されようともしてない雰囲気、とてもショッキングな出来事のはずなのに日常の一部として切り取られる子どもの死。夫妻の亀裂を示すように列車から出るギリギリとした金属音、行くあてもなくさまようようなクラリネットの三重奏と、音楽演出も好きな方だった。

ただせっかく4Kスキャンしたものを2Kにダウンコンバート?したものしか世に出てないのが残念。配信は無理としてもUHD出せばいいのに……。
ユウサク

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