こばまさ

悪の偶像のこばまさのレビュー・感想・評価

悪の偶像(2017年製作の映画)
3.7
1つ前に観た韓国映画があまりにも地味だったので、もう1作韓国から。
ただ、これも何か地味そうでずっと敬遠していた作品だったな…
でも、チョン・ウヒ出てるし!ソル・ギョング出てるし!いけるっしょ!
それでは、長いので2日に分けていってみよう。


-市議会議員のミョンフェ(ハン・ソッキュ)は、ある夜息子が飲酒運転中に人を轢き殺してしまった事を知る。
自身の政治生命が危ういと考えた彼は揉み消そうとするが、事故現場には被害者以外にもう1人居た事実が判明する。
その人物とは、被害者の妻であるリョナ(チョン・ウヒ)であり、事故以来行方が分からなくなっていた。
口封じをする為にミョンフェがリョナを探す中、被害者の父・ジュンシク(ソル・ギョング)も彼女が妊娠中だった事を知り、後を追う-

“チョン・ウヒ登場まで1時間待ち🤦🏻‍♂️”


こんなに待たせるなんて聞いてないよ…
しかも、やっと出てきた!と思ったら、あのいつもの可愛らしいチョン・ウヒはどこ?と思わずにはいられない風貌…
これは期待ハズレかな?


…なんて思ってすみません!
チョン・ウヒがヤバいヤバい!
可愛らしいチョン・ウヒがもちろん好きだけど、『哭声』や『笛を吹く男』なんかで見せるあのダークな彼女の魅力が大爆発!
この監督、『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』でもチョン・ウヒを主演に起用しただけあって、相当な信頼を置いてるなと。

この、謎めいた女リョナを演じるチョン・ウヒの登場からが、この物語の本当の始まり。
ここに至るまでの相関図もなかなか難しかったのに、彼女が出てきてから更に難しくなったよ…
これ、初見で理解出来る人いるのか?


そもそもが、3回観て丁度いい映画らしい(え…?
公開時はリピート割(2回目から1100円)まで推してるし、本当に3回観た人に話を聞いてみたいぐらい興味深い作品。


残念ながら、ワタシは半分くらいしか理解出来なかった。
それでも、加害者側の父親(ハン・ソッキュ)と被害者側の父親(ソル・ギョング)、この2人の演技合戦とでも言いましょうか、やはり韓国を代表する演技派俳優はすごかった!!
クライマックスで見せる、ソル・ギョングの泣きのシーンと、ハン・ソッキュのスピーチのシーン、どちらも圧巻!


そして、偶像という単語がもたらす意味を噛み締めながら、映画は終わる。
この監督すげぇわ。


『カル』と『哭声』の間ぐらい、難しかった。
こばまさ

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