悪の偶像の作品情報・感想・評価・動画配信

「悪の偶像」に投稿された感想・評価

昨日のおフランス映画がびっくりするくらい入って来なくて、自分の映画センスを疑ってしまったので、今日は安心と信頼の韓国名優のぶつかり合いが観たくてこちらです。


原発対策委員長を務めるミョンフェ(ハン・ソッキュ)は誠実な人柄と仕事ぶりで市民からの絶大な信頼を集め、次期知事と目される市議会議員。海外視察を終え帰宅するとそこには死体と、血塗れの車を洗う妻の姿が。前日の夜、息子ヨハンが人を轢き、警察に通報せず被害者を持ち帰っていたのだ。自らの政治生命のため苦渋の決断として死体遺棄を隠蔽するため、現場に死体を戻しヨハンを警察に出頭させる。轢き逃げ被害者ブナムの父親ジュンシク(ソル・ギョング)は息子の死体を見て泣き崩れるが、謝罪に訪れたミョンフェとヨハンに現場にブナムの妻リョナ(チョン・ウヒ)がいたはずだと問い詰める。彼女は事故後行方不明になっていた。事件の詳細が明るみに出ることを恐れたミョンフェと、リョナが妊娠中だと知り彼女と子どもの身を案じるジュンシクは、それぞれの方法でリョナの足取りを追うー。


うーん、冒頭まとめるだけでこのあらすじの長さよ。本当に凄まじい情報量。そしてタイトルの"偶像"の意味がわかったときのなんとも言えない恐怖感と気持ちの悪さ。

誠実で潔白な政治家としての"偶像"を築き上げつつあったミョンフェはそんな自分を失うことをとにかく恐れた。ガレージの防犯カメラを見ていて、息子ヨハンが連れて帰ってきた被害者が実はトランクの中でまだ生きていたと知ったときの足元が崩れるような恐怖感。事件の顛末を知る者は誰一人残さず始末しなければならない。行くとこまで行ってしまった彼は保身のためなら殺しさえ厭わない、自分自身の"偶像"の盲信者になっていた。

その一方でジュンシクは愛する息子を失った代わりとしてなんとしてもリョナを見つけ出し、ブナムの息子=自身の孫と彼女を助けたい一心で奔走する。しかもリョナを守るために、息子を轢き殺した男の父親の支持者にまでなる善良な父親…に見えるのは途中まで。

チョン・ウヒ演じるリョナが登場してから物語の構図は彼女を中心にしたものへと展開していく。彼女だけは一切の"偶像"を信じない。彼女は自分だけを信じる。
終盤で明かされる事実から、リョナとそのお腹の子どももジュンシクにとっては"偶像"だったことがわかる。そうして"ブナムの子ども"にすがることでしか自分を保つことができなかったのかも知れない。

"俺は悪い病気にかかっていた。気が付かなかったのは症状がなかったからだ"

ハン・ソッキュ、ソル・ギョングの演技バトルを期待して観始めたら最後は完全にチョン・ウヒに持ってかれてビビった。めちゃくちゃキュートなお顔と剃り落とした眉毛、雑に切り揃えられたパッツン前髪と狂気の表情。1番イカれてるとも言えるし、1番マトモにも見える…。物事の本質をちゃんと捉えていたのは彼女だけかもしれない。

"言葉の傷は治らない"
"やっぱりろくでなしね"


とにかく断片的な情報が多くて、ひとつひとつは難しくないけど、繋ぎ合わせて理解するのはなかなか難しい作品。轢き逃げ事件の全容は多分結構単純なんだろうけど、そこにリョナというバケモノが加わったことで、一種のファム・ファタール的に彼女に振り回されることになった男たちが大勢いたってことかな。

でもでもしかし、この事件を通して"偶像"が"偶像"に過ぎないことを自覚した男がいる一方で、一層巨大化した自身の"偶像"に溺れていった男の狂気を見せつけるようなラストシーンは本当に不気味だった。あれ何語だよ…。本当に気持ち悪い…。
レク

レクの感想・評価

3.4
偶像崇拝を政治の闇の暗喩とし、偶像破壊を以て原題『우상(Idol)』に帰結する。

轢き逃げ事件からの情報過多、観客に結末を予想させないフックが効いた韓国映画ならではの転がされる感。
これは誰の視点の物語で、誰が嘘を吐いているのか、整理していくとある真実に辿り着ける。
まつこ

まつこの感想・評価

3.6
轢き逃げ事件がさらなる悪を呼び込む韓国ノワール。正義を振りかざしていた人が守るものを間違えて、どんどん血塗られた道を進んでいく。反吐が出る悪意の連続の中、轢き逃げ犯の親を支持すると言ったお父さんの言葉が刺さりボロボロに泣きました。何か違えばこうならなかったのかなぁと思っても、たぶんバカ息子はその内何か仕出かすだろうし、あの加害者のお父さんはまた保身に走るだろうし、彼女の闇も深ければ、行く行くは違う形で破綻していたのかもなぁとも考えてしまいます。でも…あのお父さんがあんなに悲しむことはなかったのかなぁ…息子さんが束の間の幸せに浸ることはできたのかなぁ…そう思うと切ないですね…

途中、イ・スンシン像を巻き込んだ事件が起こるのですが、不勉強な私としては彼(英雄らしい…)が韓国内でどの立ち位置なのかがわらないので、正確にその意図を感じることができなかったのは残念でした。タイトルの意味にもリンクしているんだろうなぁ。

最後まで緊迫感が続くのは演技力の賜物ですね。お見事でございました!(韓国映画ではマイルドな表現な方みたいですが、苦手な私には十二分にゴアゴアでしたよ。)
むんむ

むんむの感想・評価

3.4
ちょっとゴチャゴチャややこしかった笑
観賞後すぐ一緒に観た彼氏に解説してもらわなかったら3.0だった。
odyss

odyssの感想・評価

3.5
【韓国映画らしい、かな】

ドロドロで、血の目立つ映画です。

筋書はよく練られています。もっとも最後のあたりになるとジェットコースターになっていますが、それはやむを得ないところ。

全体の三分の二あたりまで来て、やっと構図がつかめました。
それまでは、何だか分かりにくい映画だなと思っていたのですが、突然暗闇が明るくなってきたようで。
もっとも、伏線はしっかり張られているので、頭脳明晰な方は最初の三分の一を見ただけで分かっちゃうかも。

でも、見て楽しい映画ではありません。
悲劇の持つカタルシスがあるわけでもない。
そういう韓流が好きな方にはいいかも。
私は・・・どうもね。
Pecco

Peccoの感想・評価

3.0
轢き逃げ事件と関係あるのかどうかよくわからない描写が多く、釈然としない時間が長く続く。
ラストに向けて、それらが伏線だと気づくが、結局よくわからないまま話が終わってしまった。
結末がわかった状態で2回見ればわかるのかな?
みぃ

みぃの感想・評価

3.7
息子が轢き逃げを起こした
議員の座を守るべく加害者の親は行動に出る
息子が轢き殺された
大切な子供の死が信じられない被害者の親は消えた目撃者(息子の妻)を探すために行動に出る
両者の深くなる闇
真相に近づけば近づくほど
見えない悪が迫ってくる
みなさんがコメントしている通り、自分には理解が追いつかず。泣
また見たら理解度が深まるかな??
初見なので今回はこれにて。
韓国はこの手のサスペンスが得意。
権力に溺れて道を外す人、建前や肩書きを盾に偽善を働く人、地位に溺れて蔑む人を描く事が上手い。

結局は全て人の業が原因であり、虚構に過ぎないのに…ということで、そうした環境下に、全くそうした建前が無く、容赦のない人間を放り込むと、悉く音を立てて崩れていく様を写している。多分。

そう直感的に思うけど、いかんせん何もかもが非常に分かりにくすぎて、パッと見て分かるような人はそうそう多くないだろう

なんか…ハン・ソッキュにソル・ギョングって名俳優が出ているのに、分かりにくくて絶大な損をしている
mckee

mckeeの感想・評価

2.4
厳かな音楽で目が覚めたらエンドロール。ややこしくてよくわからんかった。
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