竿太郎

ブルー・マインドの竿太郎のネタバレレビュー・内容・結末

ブルー・マインド(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

育ての母は娘のことを水槽の中に閉じめて飼おうとしている。
娘はそれに抗い、食べて無くしてしまおうとする。子供をアクセサリーや自分のモノのように扱い、娘の生い立ちや人権に向き合わない母親の精神的虐待。
旦那は優秀、献身的な妻、子供は賢くていい子の理想の家族。そんなレッテル貼りをして人間扱いしない心を育てない不自由な家庭。
ネグレクト、非行、性差、リスカ、レイプなど過激な描写で社会問題に切り込んでいると思う。
ヨーロッパ映画特有の雰囲気や色割りのカットが意味深で繊細。
お互いを思いやる愛情と友情は一際きわだつ。愛は心理だ。
最後は自由な美しい青い海原へ、全てからの決別。本当の人生を送って行く決意の物語ではないだろうか。母なる海へ女性は尊い。
竿太郎

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