アトミ

ブルー・マインドのアトミのネタバレレビュー・内容・結末

ブルー・マインド(2017年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

50点

ブルーがかった映像。
海岸で波打ち際にいる幼い女の子。
何度も押し寄せる波。

『ブルーマイマインド』


造成地新築マンション。
親の転勤で引越してきた女子ミア。

学校。
黒い洋服で揃えている仲良しグループは授業中に騒いでばかりいる奴ら。幼稚だと説明する同じクラスのソフィ。
が、ミアは「火をかして」て黒グループに声をかけ「痛い女」だと軽くあしらわれる。

自宅。
帰宅したミアは心配する母親にイラついて突き飛ばしてしまう。
父親に注意されるが、言葉がでないミア。

夜。
眠れないミアはキッチンで塩を大量に入れたコップの水をがぶ飲み。その衝動にちょっとビビる。
母親の寝室へ行き、添い寝。


翌朝。
登校途中に野良猫がついてくる。
気になるミア。

クラス。
レクリエーションの場所をみんなで決める。
山、博物館、サイクリング、コニーランド(仲良しグループの中心人物女子ジアンナが提案)の中からミアが最後に投票した事でコニーランドに決定。
ミアは仲良しグループに入りたいようだ。
ジアンナ、ネリー、ヴィヴィと男3人
仲間になりたきゃパシリからとジアンナ。
ミアは絡まれてると心配して声をかけてくれたソフィに「ウザい」と突っぱねる。

ジアンナ宅。
ついてきたミアは仲良し3人が羨ましい。
ジアンナはPCでエロ動画をミアに観せ「処女だ」とバカにし、ノリでミアの写真を撮り、マッチングサイトにアカウントを作る。

と、はしゃぎながら突然ネリーの首を絞めて失神する遊びを始めたジアンナ。ネリーとヴィヴィは怖くてブチ切れる。
が、ジアンナはやって見せ失神。「気持ちいい~」とウットリ。
ミアは「やりたい」と立候補。失神し、海中に浮かんでいるかのような感覚を味わい、怖くなって帰宅。

自宅。
ミアは熱帯魚の水槽の「水の音」に引き寄せられ熱帯魚を掴み、衝動的に食う。
我に返ったミアはトイレに吐く。
物音に心配する母親に「何でもない」と突っぱねる。

夜。
ミアは化粧を練習し、ダンス(パラパラみたいなことで踊れないとイケてない)の練習。
マッチングサイトをチェックしてみると1人の男がメッセージを送って来ていた。
が、見ない。


翌朝。
ミアは化粧し、ポニーテールでイヤリングつけて登校。
が、やっぱり紅を拭ってイヤリングを外す。
と、ジアンナら3人は学校を抜け出す。ミアはついて行く。

ショッピングモールトイレ。
ジアンナが妊娠検査薬でチェックし、陰性結果に大喜び。
元気になったジアンナ達は化粧品等を次々万引き。ミアも真似をする。
店員にバレて逃げる4人。
途中二手に分かれ、店員から逃げ切ったミアとジアンナはイェーイ!とはしゃぐ。
ジアンナはミアの髪を触り、キスしようとした。が、ネリーとヴィヴィが合流したのでイェーイ!とはしゃぐ。


翌日。
ミアはマッチングサイトの男に「会ってみる?」と返信。
が、ちょっと怖くなってPCを閉じる。

トイレ。
初潮が始まってると気づき焦る。
ナプキンを開けてみるがよく分からずティッシュにする。

バスルーム。
湯船に浸かるミア。
スネ毛のお手入れ。
と、足の指の間の皮膚が繋がっていることに気づいて戸惑う。

急いで部屋に戻り、ロックし足の指を確認。
と、母親が「熱帯魚が2匹消えた」とミアを疑ってる。ミアは「トイレに流した」と答える。母親ビンタ。ミアは部屋から母親を追い出し、泣く。

夜。
眠れないミア。


翌朝。
寝過ごしたミア。
父親に車で送ってもらう。
悪いイタズラを注意。が、反省しないミアにコニーランド行きは承諾できない(プリントにサインしない)と告げる。

病院。
ミアは学校に行かず担当医に足を診てもらう。初潮とは関係なく合指症(先天性)だと診断。ミアは「生理が始まった昨日から」だと説明。詳しく検査することに。
が、採血したところで担当医がTEL(多分人体実験の相談的な)してるのが見え、病院から抜け出す。

走って逃げるミアずっこけてしまい、両足膝小僧をすりむく。上手くいかないことにイラついて涙が出てくる。


自宅。
ミアは古いアルバムをチェック。
母親に「なぜ自分は両親に似てないのか?」と質問。母親は「宿題をしなさい」としか答えなかった。

部屋。
ミアはPCでエロ動画を観て、マッチングサイトの男に「セックスしたい?」と返信。


翌日。
学校。
コートでダンス練習してるジアンナ達。
ミアは「今日ヤルの」と報告。
ジアンナ達は35歳のジジイだけど年上は結構いいとアドバイス。

電車。
ミアの待ち合わせホテルまでついて行くジアンナ達。

ホテル前。
コンドームを受け取ったミアはホテルへ。

部屋。
男は若過ぎるミア(明後日16歳)を見て戸惑う。が、足をスリスリ。
と、足首にアザがあるのを見てビックリ。
ミアは触るな!的にぶん殴ってホテルからトンズラ。待ってたジアンナ達に「やってない」と報告。

翌日。
ショッピングモール。
薬や化粧品を万引きするミア。

自宅。部屋。
足のアザをファンデで隠し、テーピング。
足指の繋がった皮をハサミで切り、絆創膏を貼り、靴下を履く。

アパート。
ミアはジアンナ達とつるんでいた3人男の1人サムの部屋を訪ねてロストバージン。
夜にパーリーがあると誘われる。
ベッドでミアは耳がよく聞こえると気づき、森の中へ。鳥の声、虫の声、風の音に耳を傾ける。

自宅。
早い夕食?
もしゃもしゃもしゃもしゃ肉を食うミアに唖然とする両親。

立ち入り禁止の空き地。
パーリー会場。
サムとやったと知ったジアンナ達はミアを冷やかす。

夜。
ベロベロでダンシングなジアンナ達。
サムの連れジムがミアにアプローチ。

ベロベロでゲロゲロジアンナ。
帰るというミアに泊まりたいとおねだり。

自宅。
ジアンナは「理想の家族?」と質問。
ミアは「まぁね。でも養子で本当の親に捨てられたかも」と答える。
ジアンナの母親は離婚してアメリカへ。迎えに来ないまま5年。捨てられ仲間だと。
コニーランドに行けないと知ったジアンナは勝手に同意書にサインをした。
ふざけあってる内に寝落ち。

翌朝。
父親が上司の結婚式に招待されたからとミアを誘ったが、ミアは断り、ジアンナを両親に紹介。

コニーランド出発の日。
バスの中でミアは同意書を教師に渡す。
ちょうど母親からTEL。ミアは着拒。
ジアンナはMDMAを持ってきたからペットボトルのジュースに混ぜみんなで分ける。

コニーランド。
キメキメの4人。
ミアは欲しくなってサムを誘って物置小屋でファック。
が、最中で突然嫌になり拒否る。
サムは「俺じゃ嫌なのか?クソが」と捨て台詞で出て行く。
雑音が耳に流れ込んでくるミア。

トイレ。
ミアは泣き出し、デニムを脱ぐ。
と、両太ももがアザだらけ。
そのまま仰向けに倒れ込んだミア。水中に浮かんでいる感覚になり気を失う。

身を覚ましたミア。
ゲロを吐く。と、ヴィヴィが入ってくる。アザを見てドン引き。急いで足を隠すミア。
遅れて入ってきたジアンナとネリーは心配し、水を飲ませる。が、

帰りのバス。
母親の着拒は28件になっていた。

夜。
自宅。
戻ったミアは父親からコニーランドに行った理由を聞かれ、転校生だけ行かないのは気まずいと言い訳。
が、父親は「この家のルールを守れ!」と叱られる。両親はミアがまた悩んでいるのではと以前のようにセラピーを勧める。
ミアは「疲れた」とだけ答え、ベッドへ。

夜中。
目を覚ましたミアは全裸になり、床に寝る。


翌朝。
波の音で目を覚ましたミア。
床に落ちている「皮?」を慌て拾い、ベッドの隙間に隠す。

学校。
魚の解剖授業。
ミアは魚の始末を頼まれ、用務員に持って行かず貪り食う。それをソフィに見られ「バラしたらコロス」と脅す。

帰宅しようとした時。
サムが話しかけて来る。
「アザ」を見たヴィヴィから「性病持ち」だというウワサが広まっているようだ。
ミアはデタラメだと説明した。

病院。
セラピーを受けるミア。
養子かもという不安と体の異変がミアを苦しめている。本当の親が異常だったから遺伝したんだとブチ切れるミア。


自宅。
母親の寝室。
ジアンナと養子の証拠探し。
と、フランス語の書類を見つける。
「これが養子縁組の書類かも」と疑う。
と、母親に見つかりブチ切れられる。
「妊娠時の写真はどこ?本当の親は誰?」
「私も本当の娘か自信なくなるわ」

夜中。
また全裸で床で眠るミア。


翌朝。
両親は上司の結婚式へ向かう。
滞在先の連絡先を受け取るミア。

リビング。
暇すぎてザッピング。
と、水槽が気になるミア。
残っていた熱帯魚を貪り食う。
と、パーリーの誘い。行くと返事。
ミアは母親の「命の母」を数錠、酒で流し込む。

夜。
パーリー会場。
ベロベロミア。
ジアンナは「今時間を止めてこの瞬間を永遠に残せるといいね」と話し、ミアも「それマジ最高」だと答える。
ジアンナとミアは男に明日のパーリーにも誘われる。
ミアは酒をかっくらって目を閉じる。
と、ジアンナとプールでイチャイチャしてた男が「助けてくれ!女が潜ったまま消えた!」と騒ぐ。
ミアはプールに飛び込み溺れたジアンナを救出。急に立ち去る。

自宅。
バスルーム。
ミアの脇腹に「エラ」のようなものが現れたのだった。

翌日。
リビング。
黒ずんだ足の皮を剥いでテーピング。
と、その姿をジアンナに見られてしまう。
「病院へ行かなきゃ」と心配するがゲロを吐いてしまうジアンナに「ムダよ。もうほっといて!」と瓶を投げる。

夜。
バスルーム。
化粧をして酒を飲み、パーリー会場へ。
酒をかっくらってベロベロダンシングミア。
男どもがセクシーミアに群がる。
ベロミアは寝室に連れて行かれ目隠しされ、複数の男にフェラ。
と、異変に気づいたジアンナが阻止。
足がどうとか聞いた男どもは面白がってミアのパンツを脱がし、ドン引き。
バケモン扱いされ会場を飛び出すミア。

自宅。
ジアンナからのTELを拒否。
酒を飲み泣き崩れるミア。
どんどん足がいうことをきかなくなっていく。
ミアは包丁でリストカット。
気を失う。


翌朝。
目を覚ましたミア。
完全に下半身が魚に変わってしまっていることに気づき発狂。
とりあえず這いつくばってバスルームへ行き、浴槽に入り水を浴びる。
水を出しっぱにしたのでリビングまで浸水。
逆に自由に動ける。
ミアはTELでジアンナを呼ぶ。

ジアンナはトラックの荷台にニアを乗せ運ぶ。


翌朝。
トラックは海岸沿いで停車。
ミアはジアンナに携帯を借りて母親にTEL。
恋しいことを伝えて「またね」と切る。

夕方。
オープニングと同じ海岸。
ミアはジアンナに別れを告げ、海へと帰って行った。






というお話。
少女の思春期、初潮ビフォーアフターなよくあるテーマ。
「体の変化」を「自分の想定外」だと思う不安を「人魚」に比喩してるとも観れるし、実は「人魚の子説」も匂わせてる作品。
ジャンキーだからか又は精神病からの「幻覚見がち」な症状が出てるのかも匂わせてる。

どちらに解釈するか又は「どちらにも取れるから面白い」とするかで評価は別れるだろうが、どちらにしても使い古されたパターンであるから退屈。

あと最近の作品だから「生々しい「痛々しい」シーンは不自然に隠されている(おっぱいも)。
ソレがどうもこの手の作品にとってはマイナスにしかなってない気がする。

エログロはしっかり目が好み。
アトミ

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