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ブルー・マインドのtomのネタバレレビュー・内容・結末

ブルー・マインド(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

透明感があって綺麗な絵が多いと思った
そのせいなのか、主人公が苦悩するシーンが見ていられなくなるくらい痛々しく感じられる

体がどんどん変化していく描写が残酷…
誰かに助けてほしいだろうに、主人公の近くには相談できる人すらいない
(最後には彼女を想ってくれる友達ができていたけど)



深読み&強引な解釈かもと思いつつ、
彼女は本当に人魚になってしまったんじゃなくて、人魚は比喩だったんじゃないかと思う

人魚と若い女の子には、男の人を惹きつける魅力があるなあって


そして体が変化していくことへの恐怖は、成長で身体も環境も変わっていくことへの不安を表していたのかなって

特に成長していく過程での体の変化には、自分で受け止められないくらい驚く時があるけど、普通は周りの大人のサポートで、珍しくないことだと解って安心できる

でも主人公の両親は、本当に彼女が不安なことを一緒に見つめるほど娘に構っていない、言葉足らずすぎる

だから彼女は自分の変化に強い不安と恐怖を感じているんじゃないかなって
自分ではどうにもできないけど、着々と自分が自分の知らない「得体の知れない」ものになっていくように感じられる

さらにその変化が周りと違っていたら、強いコンプレックスにもなる
(コンプレックスほど暴かれた時に過剰に反応してしまうし、必死に隠そうとする)


最後に彼女があるべき場所に帰っていくシーンは、彼女が自分に起きた変化を受け止めて、一歩踏み出せたことを表していたのかも

なんて
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