みんちゃん

ブルー・マインドのみんちゃんのレビュー・感想・評価

ブルー・マインド(2017年製作の映画)
3.5
少女から成人女性への移り変わりの心情と身体の変化を強く感じる映画。初潮がきたと同時に女性になったといういう嬉しさと複雑な気持ちで親に報告をしづらいのもこの年齢ならではだなぁと思った。

性行為をしたら、煙草を吸ったら、その他に他にも悪いと言われていることをするそれらを大人になったと思ってしまう反抗心と親からの愛情と干渉を鬱陶しく感じる大人への対抗心というものを16歳という思春期特有の心情を綺麗な映像で、隠すことも無く汚い表現で描かれている。

常にショートパンツで初潮が来たことで足の毛を剃ることで女性を意識し、子供の脚をしていて大人の男性はそれを撫で回し、濡れ場のシーンも脚が目立つが、最後に脚の鱗を取るシーン。
人間の時まで脚が映っているが人間の象徴の脚が無くなってからは下半身をメインに映したのは浴槽のシーンくらいであろう。この時にはもう人間ではないことから比喩表現で、そのように映したのかと思った。

最初に声をかけてくれた子を蔑ろにし、非行をし、仲間を得る、弱肉強食の魚の群れと一緒だと自分は感じた。
両親に対しての疑心が確信に変わった事もあり、最後に人魚になった事で自由を得たのではないかと思う。

内容は素晴らしかったが、お腹いっぱい…。